Daz StudioでのdForceを使った脱ぎ捨てた衣服の表現方法。
dForceの使い方
dForceとは、Daz Studioに標準搭載されている物理シミュレーションエンジンです。衣服や髪などに重力や空気抵抗などの物理的な動きをシミュレートします。
上メニューの Window → Panes (Tabs) → Simulation Settings を選択して、Simulation Settingsペインを出現させる。
まずシーンに床やベッドなど、衣服を落とす場所を呼び出す。
今回は背景セットのベッドを選択しました。
ベッドを選択した状態で、Simulation Settingsペインの右上のSimulateボタンの右にあるアイコンをクリックしてオプションメニューを開きます。
dForce > Add dForce Modifire: Static Surfaceを選択。これは選択している対象にdForce Modifire: Static Surfaceを付加する操作です。Dynamic Surfaceとは違って形状は変化しませんが、物体としてシミュレートされますので、衣服が落ちた時の当たり判定があります。この設定をやらないと、落ちた衣服がベッドをすり抜ける。
そのベッドの少し上に衣服を呼び出す。シミュレートされてベッドに落ちますので、直接置く必要はありません。
右上メニューのSceneペインで衣服が選択されているのを確認。
Simulation Settingsペインの右上のSimulateボタンの右にあるアイコンをクリックしてオプションメニューを開きます。
dForce → Add dForce Modifier: Dynamic Surface を選択。これは選択している対象にdForce Modifier: Dynamic Surfaceを付加する操作です。Static Surfaceとは違って形状が変化します。
ちなみにこの項目の下にあるRemove dForce ModifierはdForce Modifierを取り除く操作。
Simulation Settingsペインの右上の青枠にあるSimulateボタンを押せばシミュレーション開始。
布の質感と重力が物理シミュレートされて、ベッド上に落ちました。
衣服の構造によっては潰れてくれない場合もあります。
選択した対象だけをシミュレート
Simulateボタンを押すと、シーン全体がシミュレートされて処理に時間がかかります。
脱ぎ捨てた服だけをシミュレートしたい場合でも、フィギュアが着ている服までシミュレートされてしまう。
右上メニューのSceneペインでシミュレートしたい衣服と置き場所を選択。衣服だけを選択すると、置き場所(ベッド)はシミュレート対象外になりますので、衣服が置き場所をすり抜けて落ちていく。
Ctrlを押しながら選択すれば、2つ以上のオブジェクトを選択できます。
Simulation Settingsペインの右上のSimulateボタンの右にあるアイコンをクリックしてオプションメニューを開き、Simulate Selectedを選択。
シミュレート設定モーフ
右下の Surfacesペイン > Editorタブ > (衣装名) > Simulation にシミュレート設定のモーフがあります。
質感を手軽に設定できるdForce Surface Adjuster
Surfacesペインで右クリックメニューを開き、dForce Surface Adjusterを選択。
衣服の爆発
物理シミュレートさせると衣服が爆発状態になってしまう事が珍しくありません。
考えられるのが、衣服の当たり判定が衝突しあっての爆発。
人に着せるだけなら当たり判定の無理な衝突は起こりにくいですが、脱ぎ捨てるとなると当たり判定が衝突し合う。
右下メニューの Surfacesペイン > Editorタブ > (衣装名) にあるSelf CollideをOffにします。
今度は成功しました。
シミュレート結果のリセット
良い具合にシミュレートされなくて元に戻したい場合。
リセットしたい対象を選択。
Simulation Settingsペインの右上のSimulateボタンの右にあるアイコンをクリックしてオプションメニューを開き、dForce > Clear Selected Objectsを選択。
Clear All Objectsならシーン全体のシミュレートがリセットされるのもわかるかと思います。
Version 4.15.0.2 Pro Edition
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