テクスチャの解像度を下げて軽くしてくれる『Scene Optimizer』。Daz Studioでの漫画制作において、絶大な効果を発揮する。
レンダリングが遅くなる問題で効果抜群
シーンに配置しているオブジェクトが重いと、レンダリング時にビデオメモリが埋まってCPUでのレンダリングになり、めちゃくちゃ時間がかかります。これを回避するため『Scene Optimizer』でテクスチャの解像度を下げて軽くする。
公式で謳われているのが、
- レンダリング時間: 50分30秒 → 5分30秒
- メモリ使用量: 15.5GB → 5GB
- GPUメモリ使用量: 3GB → 2.8GB
テクスチャ解像度が下がれば品質も下がるわけですが、漫画制作においては微妙な品質低下は問題ではありません。レンダリング時間が50分30秒から5分30秒になる事の方が大事。
使い方
私の場合、まずアイコンがある場所がわかりにくくて、
Content Libraryペイン > DAZ Studio Formats > My DAZ 3D Library > Scripts > V3Digitimes Scene Optimizer にありました。
本来ならSmart Contentにあるはずなのですが、なぜか入っていなかった。
「V3DSO 02 Scene Optimizer」をダブルクリックするとScene Optimizerが起動します。
使い方は、とても簡単。
- 「2」「4」「8」「16」の中から縮小率を選択
最初は「2」で良いです。テクスチャの解像度が半分になる。
4096のテクスチャが2048になっても大きな変化はない。 - 適用するオブジェクトを選択
Biggest Map H(縦)かBiggest Map W(横)が4096以上のオブジェクトにのみチェックを入れた方が良いかと思います。
2048を半分にすると粗さが気になるかもしれない。
背景だけに反映させるというのも良いです。 - Set Lower Resolution Maps For Elements Selected In The Listをクリック
「V3DSO 02 Scene Optimizer」を使う前に「V3DSO 01 Store Scene Texture Map State」をダブルクリックしてデータを保存しておくと良いです。
レンダリング後「このオブジェクトは劣化させなほうが良かったな」と思った時、そのオブジェクトを選択して「V3DSO 03 Restore Scene Texture…lection」で元に戻せる。
Scale OnlyとSmooth Scale
オブジェクト選択枠の下にUse Scale OnlyとUse Smooth Scaleの選択があります。
下記画像の上が「Use Scale Only」で下が「Use Smooth Scale」。
人物の差は気になりませんが、粗い背景では大きな差があります。
こういう場合ではUse Smooth Scaleが良さげ。
個人的に必須
めちゃくちゃ使えるプラグインで重宝しています。個人的に必須のプラグイン。
私のPCのGPUはRTX 3070なのでVRAMが8GBしかない。正直、めちゃくちゃ後悔しています。これほどDAZにハマるならRTX 3090にしておけば良かったと。8GBだとVRAM不足でGPUが使用されない事も多い。ですが、この『Scene Optimizer』を使えば回避できる。漫画制作において超解像度は必要ないですから、解像度4096のところを全て2048にして制作しています。
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